エアコンの移設や処分では、エアコン本体と室外機の取り外しが必要です。
費用の節約のために専門業者へ依頼せず、できれば自分で取り外したいと思う方も多いのではないでしょうか。
しかしエアコンを自分で取り外すのは、本体の破損やケガの恐れがあり、大変危険です。今回はエアコンを自分で取り外すリスクをはじめ、依頼先や費用の目安を詳しく解説します。
エアコンを自分で取り外す危険性
まずはエアコンの取り外しにどのような危険があるのか、詳しく見ていきましょう。
室外機内部の破損・破裂
エアコンは冷媒ガスを使って、室内の温度を調節します。冷媒ガスに圧力をかけるのが、室外機の中のコンプレッサーです。取り外しの手順を誤ると、コンプレッサーの温度は急激に上昇。破裂して大事故になる恐れがあり、危険です。
専門の業者が取り外しを行っていても、室外機の破裂事故は過去に数件発生しています。インターネット上では取り外し工程を紹介する動画も散見されますが、決して自分で行ってはいけません。
ケガをする危険
室外機の破裂以外に、室外機や室内のエアコン本体を運ぶときにも、ケガをする危険があります。
機種によりますが、室外機は大型のものでは重さ50kgを超えます。1人で持ち上げるのは困難ですし、腰を傷める恐れも。
室内のエアコン本体の重さは、約10kgです。エアコン本体の取り外しには多くの場合脚立を使います。不安定な足場を踏み外し、10kgのエアコン本体ごと落下する危険もあるでしょう。
冷媒ガスの漏れ
エアコンの取り外しには、ポンプダウンという冷媒ガスを抜く作業が必要です。ポンプダウンが不十分だったり誤った方法で行っていたりすると、冷媒ガスが漏れ出てしまいます。
冷媒ガスを吸っても、人体に影響はありません。しかし地球温暖化の原因になるフロンが含まれているため、冷媒ガスの漏出は環境のためにも避けたいものです。
またエアコンを移設予定なら、漏れだした冷媒ガスを再充填しなければなりません。無駄な費用がかかる原因にもなりますので、自分でエアコンを取り外すのはやめましょう。
エアコンを自分で取り外すとどうなるか
仮にうまく取り外せたとしても、自分でエアコンを取り外したあとは別のリスクが発生します。主なリスクは、次の2つです。
再取り付けできなくなる
自分で取り外したエアコンは、再取り付けできなくなる可能性が非常に高いです。再び使う予定があるなら、再取り付けを見越した取り外しが必要です。専門業者に依頼するときも、再取り付けの予定は必ず確認されます。
自分で取り外した結果、エアコンを使用できなくなる可能性があるのは認識しておきましょう。
エアコン回収の手配が必要
エアコンは家電リサイクル法対象家電のため、粗大ごみに出せません。回収方法は、主に4つです。
- 自治体に引き取り依頼
- 指定の処分場所に持参
- 家電量販店に引き取り依頼
- 不用品回収業者に引き取り依頼
エアコンの修理業者に頼んだ場合は、大抵回収や処分も依頼に含まれているので、自分で手配する必要はありません。しかしエアコンを自分で取り外した場合は、その後の手配も必要になるので覚えておきましょう。
エアコンの取り外し費用の目安
エアコンの取り外しを頼んだ場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。費用の目安を紹介します。
費用相場
どの業者に依頼するかで、費用相場は変わりますが、概ね4,000円〜15,000円ほどです。また取り外しだけではなく、廃棄まで依頼するか、新しいエアコンの設置を依頼するかで料金は変わってきます。
追加費用がかかるケース
エアコンの取り外しには、追加費用が必要になるケースもあります。
- 室外機の設置場所が特殊
- 冷房運転ができない
- 配管が隠れている
室外機の設置場所が、ベランダや庭への直置きなら問題ありません。しかし壁面や屋根の上、軒下に吊り下げて設置されている場合は、追加で作業費がかかります。
また冷房運転ができないと、冷媒ガスを抜くポンプダウンができません。通常とは異なる作業が必要になるため、こちらも追加作業費がかかります。
最後に隠蔽配管といって、室内のエアコン本体と室外機をつなぐパイプが、壁の中に隠されている場合があります。こちらも取り外しに手間がかかるため、追加費用が必要です。
正確な金額は見積もりで確認し、不明点があれば見積もりの段階で相談するとよいでしょう。
エアコンの取り外しはどこで依頼できる?
どのような理由でエアコンを取り外すかによって、おすすめの依頼先は変わります。それぞれの特徴を紹介しますので、参考にしてください。
エアコン専門業者
価格をできるだけ抑えたいなら、エアコン関連の専門業者に頼むのがおすすめです。中間マージンが発生しないので、他の業者に依頼するよりも費用を安く抑えられます。
ただし移設先が遠方だと、対応が難しい場合も。
どのエリアまで対応可能かは業者によって異なるため、遠方への移設が希望なら事前に確認しておきましょう。
不用品回収業者
エアコン以外にも不用品が多くあるのなら、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。回収する不用品が多ければ、エアコンの取り外しや回収を無料で行ってくれる場合もあります。業者によりますので、事前に必ず確認しましょう。
引っ越し業者
引っ越しでエアコンを取り外すなら、引っ越し業者に依頼する人が多いでしょう。見積もりと同時に依頼できるので、手配も簡単です。
一方で業者を比較できないため、取り外しの価格が適正かわかりにくい面もあります。金額に不明な点があれば、見積もりのときに確認しましょう。
家電量販店
エアコンの買い替えで取り外すなら、購入した家電量販店での依頼がおすすめです。依頼が楽にできますし、エアコン本体の配送や搬入、そして取り付け・取り外しもまとめて行ってくれるので、当日の作業もスムーズに進みます。
ただし、エアコンがよく売れる6~7月頃は、工事を数週間待たなければならない場合もあります。余裕を持って依頼しましょう。
エアコンの取り外しは自分で試さずグリーンホームに相談を
エアコンの取り外しは特別な資格がなくてもできるため、節約をかねて自分でやってみようと思われる方も少なくありません。けれど慣れない作業は、室外機内部の破損や破裂を招き、重大な事故や怪我につながるおそれがあります。
特にエアコンの取り外しは一般のお客様にとっては難しく、また危険を伴います。無理はせず、大分県大分市にお住まいのお客様は、ぜひグリーンホームへご相談ください。
わたしたちグリーンホームは、不動産業に30年以上携わり、培ってきたノウハウをもとに住まいのお困りごとを解決してきました。賃貸物件の原状回復を長く手掛けてきた経験から、エアコンを含むハウスクリーニングにも精通しています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。