窓の防犯をしておかないと、侵入窃盗事件を起こす可能性が高くなってしまいます。外出する機会や長期不在の予定がある方にとって「窓の防犯性を高めるには何をすれば」と気になる方もいるでしょう。
そこで本記事では、窓から侵入されやすい理由や、防犯性を高めてくれるアイテムを紹介します。自分で手軽にできるものや業者へ依頼してできる防犯対策も取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
窓の防犯対策が必要な理由
窓の防犯対策が必要な理由は、一戸建て住宅の侵入窃盗事件で約3割がガラスを破って侵入しているからです。約5割が鍵のかけ忘れによるもので、次いで多いのがガラス破れです。
侵入者は、鍵をかけていてもガラスの一部を破って侵入しています。窓の一部を破ったガラスから手を入れて、クレセント錠を回して侵入しているのです。言い換えれば、窓の防犯をしっかりしていれば約3割の侵入を防げるようになります。
つまり、鍵のかけ忘れをせずに窓の防犯対策もできていれば、約8割の侵入を防げるのです。
鍵をかけただけでは不十分|窓から侵入されやすい3つの理由
窓から侵入されやすい理由は、下記の通りです。
- 隠れる場所を確保しやすいから
- クレセント錠のみになっているから
- 簡単に割れてしまうから
それぞれの視点から、鍵をかけただけでは不十分な理由を紹介します。
1.隠れる場所を確保しやすいから
窓から侵入されやすいのは、窓にカーテンや植木などが置いてあるからです。カーテンや植木などは、侵入者にとって「良い隠れ場所」になるのです。
一戸建ての場合、侵入者に関係なく向かいの家から視線が入らないようにカーテンを張っています。日除けも兼ねたカーテンなので多くの家で一階の窓にはカーテンを張っているでしょう。
視線が入らないように張ったカーテンや植木なども、侵入者へ隠れ場所を与えているのと同じなので、注意しましょう。
2.クレセント錠のみになっているから
一般的な窓に取り付けられているクレセント錠をかけて「窓の鍵をかけたから安心」と捉えるのは要注意です。なぜならクレセント錠の役割は、鍵としての役割ではなく、窓ガラスを固定するものになっているからです。
サッシとサッシを密着させると、防音や気密性を高める効果があります。つまりクレセント錠は上下に回転させるだけのものなので、防犯性は低いものなのです。
クレセント錠が取り付けられている窓でも防犯できるアイテムは、後述するので参考にしてください。
3.簡単に割れてしまうから
一般的な窓は、簡単に割れてしまう構造なので要注意です。「単板ガラス」と呼ばれる1枚のガラスで、衝撃を与えるとすぐに割れてしまいます。
侵入者はハンマーのような鈍器やアイスピックのような鋭利なものを用いて侵入しています。つまりガラスの構造上、施錠していても簡単に割られてしまうので、防犯対策が必須なのです。
自分でできる手軽な窓の防犯アイテム4選
1.防犯フィルム
防犯フィルムを貼ると、単板ガラスでも強い衝撃に耐えられる窓になります。業者に依頼すれば後述する「防犯ガラス」にもできますが、どうしても高額になってしまいます。
そこで市販の防犯フィルムを貼れば、クレセント錠のみの窓でも対策ができるのです。注意点として、クレセント錠付近のみ防犯フィルムを貼る際は、他の防犯アイテムが必須になります。
なぜなら、手慣れた侵入者の場合、フィルムを避けて窓を割ろうとするからです。なるべくコストをかけず安心できるアイテムを求めている方は、窓全体に貼れる防犯フィルムを検討しましょう。
2.補助錠
補助錠は、万が一窓が割られてしまった際に活用できる防犯アイテムです。前述した防犯フィルムより防犯性が高く、侵入を諦める可能性も高めてくれます。
補助錠は窓の最上部に設置すると効果が発揮されるもので、侵入者が立ち上がらないと補助錠を開けられません。そもそも侵入者は人目につくのを嫌うので、立ち上がって開錠するような行動は取りたくないものです。
また、空き巣の犯行は5分以上かかる場合、侵入を諦めている傾向が強いと警視庁が発表しています。補助錠を簡単に外せないよう、ビスなどでしっかり固定させて活用しましょう。
3.窓用センサーライト
窓用センサーライトを設置すると、侵入者にとって威嚇できる効果があります。人が近づくと光を照らしてくれるので、窓を割ろうとしている侵入者がいれば異常を知らせてくれます。
住民にとって、暗くなった時間帯に足元を照らしてくれるので一石二鳥のアイテムです。夜間の侵入を防ぎたい方におすすめです。
4.防犯ブザー
窓の防犯として防犯ブザーを設置すると、侵入者を驚かせるだけでなく近隣住民に異常を知らせてくれるアイテムです。窓用の防犯ブザーは、振動を感知して警報が鳴ります。また窓が開き、初めて警報が鳴るものもあります。
ホームセンターで購入する際は、実際の音がどれくらいなのか確認しておくのがおすすめです。音の確認ができない通販サイトで購入する場合は、口コミを確認しておきましょう。
防犯ブザーを取り付ける場合、外から見える位置に設置しておけば、侵入者に「この家は防犯ブザーがある」とアピールできます。
本格的な防犯対策をしたい人向け|おすすめ方法4選
本格的に窓の防犯をしたい方に向けて、おすすめの方法を紹介します。
1.防犯ガラスに交換
防犯ガラスは、防犯フィルムよりも強いガラスです。ガラスとガラスの間に中間膜があるので、衝撃を加えられてもガラスが飛散しない効果もあります。
アイスピックのような鋭利なものでも割れにくく、破壊そのものに時間がかかる窓です。そもそも侵入者の多くが、クレセント錠付近の窓を割って、開錠したうえで侵入しています。
防犯ガラスは窓が割れにくい構造になっているので、侵入を諦める可能性を高めてくれるのです。防犯ガラスはまったく割れないわけではないので、他の防犯対策も併せてしておきましょう。
2.シャッターの設置
シャッターの設置は、見た目による防犯対策の効果を高めてくれます。シャッターを閉めた状態だと、室内の様子を見るのは不可能です。
そもそも侵入者は、室内の様子を見たうえで、侵入できる状況と確認できて初めて行動に移します。しかし、シャッターを閉めた状態だと、侵入できる状況か確認できないので、侵入を諦める可能性を高めてくれます。
住居を建てる際にシャッターを設置していなくても、スペースさえあれば後付けできるので、施工業者に確認してみましょう。台風や強風の対策もできるので、多くのメリットがあります。
3.面格子を設置
面格子は、浴室やトイレなどの小窓で対策ができる窓用の防犯アイテムです。小窓に対策する理由は、「小窓からは侵入しないだろう」などの先入観を裏目にとった侵入者がいるからです。
面格子の取り外しは簡単ではないので、小窓からの侵入を諦めてくれる可能性を高めてくれます。また、面格子の素材によって防犯性の高さが異なるので、業者に確認しておきましょう。
たとえば、価格的にリーズナブルなアルミ製のものや、錆びにくいスレンレス製の面格子などがあります。格子の太さや向きでも防犯性の違いがあるので、念入りに打ち合わせしておきましょう。
4.ホームセキュリティに加入
窓を含めて本格的に防犯対策したい方におすすめなのが、ホームセキュリティの加入です。ホームセキュリティのサービスは、業者によって異なりますが、主なサービスは下記の通りです。
- 緊急時に警備員が駆けつけてくれる
- 防犯対策アイテムを貸してくれる
万が一侵入者が犯行を実行した際、セキュリティシステムが作動してくれるので、不在時でも安心できます。また、ホームセキュリティの加入を知らせるステッカーを貼っておけば、それだけで防犯対策している家だとアピールできます。
ホームセキュリティに加入していれば、無施錠で外出していいわけではないので、油断しないようにしましょう。
窓の防犯はグリーンホームへご相談ください!
今回は、窓の防犯をする重要性について、窓の防犯すべき理由やおすすめの防犯アイテムを紹介しました。侵入窃盗事件の約3割が窓からの侵入なので、十分に対策しておきたいものです。
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