年々暑さが増すばかりの夏。部屋を冷やしてゆっくり休みたいのに、エアコンが冷えない!というトラブルに悩まされている方はたくさんいらっしゃいます。
暑くてエアコンをつけたのに、送風口から出てくるのは生ぬるい風ばかり。
せっかくのエアコンが冷えてくれないと困ってしまいますよね。
エアコンがしっかり冷えないときは「故障かな?」と思うかもしれません。けれど原因をチェックすれば、応急処置でエアコンの効きが良くなるケースもあります。
今回はエアコンが冷えないときの応急処置や、修理が必要になる目安について解説します。
エアコンが冷えない原因
エアコンが冷えない原因は、主に4つです。それぞれ見ていきましょう。
フィルターの汚れ
エアコンはフィルターを通して室内の空気を取り込み、熱交換器を通して冷やした空気を送り出します。空気の温度を効率よく調節するには、スムーズな循環が欠かせません。
フィルターが汚れていると室内の空気が上手く取り込めず、エアコンの効きが悪くなるため、冷えないと感じられるのです。
冷媒ガスの不足
エアコンの本体である室内機と室外機をつなぐパイプには、冷媒ガスという、空気中の熱を運ぶ役目のガスが入っています。冷房時は室内の熱を外に逃がし、暖房では外気中の熱を室内に取り込む仕組みです。
しかしエアコン取付時の不具合や経年劣化により、冷媒ガスが漏れだすことも。
冷媒ガスが不足すると、熱の移動を十分に行えないため、エアコンが冷えないと感じます。
冷媒ガスに関しては、以下の記事でも詳しくご説明しています。ぜひご覧ください!
室外機周辺の風通し
冷媒ガスが運んだ室内の熱は、室外機のファンが作り出す気流に乗って、屋外に排熱されます。室外機の周りに物が多く、風通しが悪いと室外機の周辺で熱がこもり、正常に排熱できません。
室外機周辺の風通しの悪さも、エアコンが冷えないと感じる理由の1つです。
エアコンの能力不足
エアコンには6畳用や8畳用、10畳用など、能力に適した部屋の広さがあります。畳数に対して部屋が広すぎると、エアコンの能力が足りずに冷えないと感じます。
エアコンを購入する際は、お部屋の広さに応じた能力で選ぶのが大切です。
エアコンが冷えないときの応急処置
エアコンが冷えないときは、まずは応急処置を試しましょう。ご家庭で簡単にできる応急処置の方法を紹介します。
フィルターを掃除する
フィルターが汚れていたら、掃除して汚れを取り除きましょう。目詰まりが解消すれば空気がスムーズに循環し、エアコンの効きもよくなります。
フィルター掃除は、以下の手順で簡単に行えます。
- エアコンの電源プラグを抜く
- 本体やフィルターのほこりを掃除機で吸い取る
- フィルターを外し、水洗いする
- 洗ったフィルターを陰干しする
- フィルターを本体に取り付け、電源プラグを入れる
フィルター掃除の目安は、毎日使っているなら2週間に1回、あまり使用していないときは1ヶ月に1回がおすすめです。
室外機の周りを片付ける
室外機の周りは常に片付け、物を置かないようにしましょう。植木鉢などの障害物があると空気を取り込みにくくなり、室内の熱をうまく逃がせません。
室外機の上には物を置かず、前・左右・上のうちいずれか3方向は、障害物のない開放された状態を保ちましょう。
サーキュレーターを併用する
部屋の広さに対してエアコンの能力が不足していると感じたら、サーキュレーターの併用がおすすめです。やわらかい風が出る扇風機と違って、サーキュレーターの風は直線的に遠くまで届くのが特徴。
エアコンの風が届きにくい、離れた場所にも冷風を送れるので、室内の温度ムラをなくし快適に過ごせます。
電源プラグを抜き差しする
エアコンが冷えないと感じたら、電源プラグを抜き差ししてリセットするのも有効です。電源プラグの抜き差しには、パソコンの再起動と同じような効果があります。
リセットの手順は、以下のとおりです。
- リモコンでエアコンの運転を停止させる
- 10分ほど待ってから、電源プラグを抜く
- そのまま10分ほど放置する
- 電源プラグを元通りに差し込み、運転を再開する
リモコンについているリセットボタンは、リモコンの設定をリセットするボタンです。エアコン本体のリセットはできませんので、注意しましょう。
応急運転を試す
応急処置でもエアコンの効きが改善されなければ、応急運転を試しましょう。
エアコンの本体には大抵、応急運転のスイッチがついています。スイッチの場所は、多くが本体のカバーを開けた部分です。メーカーごとに異なるので、見つからなければ取扱説明書で確認しましょう。
エアコンが冷えないときの修理目安
応急処置や応急運転でも改善されなければ、エアコン内部で不具合が起きているかもしれません。修理の目安について、詳しく解説します。
運転中に異音がする
エアコンの本体から「ゴトゴト」「ガタガタ」といった固いものをぶつけるような音がするときや、「キーン」と高音が響くときは、内部部品の破損や故障が考えられます。すぐにエアコンの運転を中止してください。
他にもエアコンからは、さまざまな動作音がします。「ポコポコ」「ポンポン」といった軽い空気音や水が流れるような音なら、大抵は問題ありません。
けれど聞いたことのない音が続くなら、一度修理業者に相談するとよいでしょう。
運転ランプが点滅している
エアコン本体の運転ランプが点滅していたら、何らかの異常が起きているサインです。点滅の仕方によって異常の見分け方が異なりますので、取扱説明書を確認しましょう。
それでも不具合が解消されなければ、修理業者への相談が必要です。
室外機のパイプに霜がついている
室外機のパイプに霜がついていたら、冷媒ガスが漏れているかもしれません。
冷媒ガスの補充は危険性が高く、漏れている場所の特定や補修も必要なため、すぐに修理業者へ連絡してください。
水漏れしている
通常、エアコン内部で発生した結露はドレンパンという水受け皿に溜まり、ドレンホースを伝って外部へ排出されます。この過程に何らかの異常があると、エアコン本体から水漏れが発生します。
エアコンからの水漏れを発見したら、被害を広げないためにまずは電源を切り、電源コードも抜いておきましょう。次に、屋外に伸びているドレンホースを確認し、正常に排水されているか確認します。もし詰まりがあれば、細いブラシや割りばしで取り除いてください。
水漏れが解消しない場合や、ドレンホースに異常が見られないときは、本体内部の故障が考えられます。修理業者に相談しましょう。
応急処置でも冷えなければグリーンホームへ相談
エアコンが冷えない原因には、フィルターの汚れや室外機周辺の風通しも関係しており、大抵は応急処置で改善できます。しかし冷媒ガスが不足していたり本体内部が故障したりしていると、エアコン専門業者による修理が必要です。
大分県大分市のグリーンホームは、大在地区で30年以上不動産業を営み、地域に寄り添った事業を続けてきました。現在はエアコン修理をはじめとする、さまざまなおウチの困りごとのサポートも行っています。
「こんなことでお願いしてもいいのかな」と不安にならず、ぜひお気軽にご相談ください。みなさまのお困りごとを真摯に伺い、快適な暮らしをサポートいたします。