トイレ交換はなかなか経験する機会がありません。
「トイレって何を基準に選ぶんだろう?」
「費用はどのくらいかかるの?」
と悩む方も多いでしょう。
本記事ではトイレ交換に関する基礎知識や費用について解説しますので、トイレのリフォームをお考えの方も、ぜひご覧ください。
トイレ交換を検討するときに必要な基礎知識
トイレ交換をするときは、以下4つのトイレに関する基礎知識を知ったうえで検討する必要があります。
- トイレ本体
- 便座
- 洗浄方式
- 排水形式
順番に見ていきましょう。
【トイレ本体】タンクの形状で異なる3種類
トイレ交換において本体を選ぶときは、タンクの形状を検討する必要があり、主に以下の3種類があります。
- 組み合わせ型
- タンク一体型
- タンクレス型
順番に解説します。
組み合わせ型
トイレタンクと、ほかのパーツが別になっているタイプが組み合わせ型です。
組み合わせ型はタンクやほかのパーツのどちらかに不具合が生じても、それぞれ別に修理や交換が可能です。
そのため故障時にトイレをすべて交換する必要がないので、組み合わせ型を選ぶとコストを抑えられます。
しかし凹凸やパーツ同士の境目が多いため、ほかの型と比較して汚れが溜まりやすく、掃除の手間がかかります。
組み合わせ型を検討するときはメンテナンスの際に得られるメリットと、日常的にかかる手間を比較して考えましょう。
タンク一体型
トイレのタンクと、ほかのパーツがひとつになっているタイプがタンク一体型です。
タンク一体型は凹凸や境目が少ないので見た目が良く、組み合わせ型と比較して掃除が楽ですが、故障の際はトイレをすべて交換しなければならないケースがありコストがかかります。
外見や掃除のしやすさと、故障時にかかるコストを比較したうえで、タンク一体型にするか否かを検討するといいでしょう。
タンクレス型
タンクがないため、紹介する3種類の中で最も見た目がすっきりとしたデザインのトイレが、タンクレス型です。
圧迫感がないのでタンクレス型はトイレの空間が広くない家庭でも、狭さを感じにくいでしょう。
タンクがないため掃除も楽ですが、価格はタンクレストイレが3種類の中で最も高く、故障時はすべて交換です。
費用面を踏まえたうえで、タンクレストイレにするかを検討しましょう。
【便座】機能の豊富さで異なる3種類
トイレ交換をするとき、便座は主に3種類から選べ、特徴は表のとおりです。
便座の種類 | 特徴 |
普通便座 | 機能が付属していないのでコストが安い冬場は冷たく感じる |
暖房便座 | 便座の温めが可能なので冬場でも暖かい電気代がかかる |
温水洗浄便座 | 多くの機能が付属しており快適電気代のほかメンテナンスが必要 |
トイレ本体と同様に、コストや機能面が便座の種類によって異なるので、比較して選びましょう。
【洗浄方式】選ぶトイレで異なる主流の4種類
洗浄方式には多くの種類があり、交換の際にどのようなトイレを選ぶかによって異なります。
今回は、主流の洗浄方式4種類の特徴や、メリット・デメリットを以下の表にまとめました。
洗浄方式 | 特徴 | メリット | デメリット |
洗い落とし式 | トイレの淵に開いた穴から流れ出る水によって、汚物を押し流しながら洗浄する | 価格帯が低い水の使用量が少ない | 便器に溜まっている水が少なく洗浄時に水はねが起こるので、汚れが付着しやすい洗浄音が大きい |
サイホン式 | 気圧を利用したサイホン作用によって、吸引して汚物を流す | 臭いや汚れの付着が少ない | 水を多く使用する洗浄音が大きい |
サイホンゼット式 | 水が溜まっている箇所に空いたゼット穴から洗浄水を出し、サイホン作用をより強めて汚物を流す | サイホン式より臭いや汚れの付着が少ない洗浄音が少ない | ゼット穴がつまることがあるサイホン式より多くの水を使用する |
サイホンボルテックス式 | 排水部付近に渦を発生させ、ボルテックス作用とサイホン作用を組み合わせて強力に汚物を流す | サイホン式・サイホンゼット式より臭いや汚れの付着が少ない洗浄音がほとんどせず静か | ゼット穴がつまることがある非常に多くの水を使う戸建ての2階には不向き価格が高い |
トイレ交換では価格はもちろんですが、選ぶときの3つのポイントとして便器への汚れの付着度合いや、使用する水量・洗浄音の大きさが重要です。
3つのポイントを押さえたうえで、そのほかのメリット・デメリットを比較しながら、ベストな洗浄方式を選択しましょう。
【排水形式】家庭で決まっている2種類
トイレ交換では以下の図のように、壁排水と床排水の2種類から現状と同じ排水形式を選ぶ必要があり、排水管の位置まで確認が必要です。
以下の表に各排水方式における特徴と、配管の位置についてまとめました。
特徴 | 確認すべき排水管の位置 | |
壁排水 | トイレの壁側に排水管があり目視で確認できる。集合住宅で見かけられる形式 | 「排水高さ」を確認する排水高さは床から排水管の中央までの高さであり、120mmと155mmがある |
床排水 | トイレの床に排水管がつながっていて目視で確認できない。一般住宅で見かけられる形式 | 「排水芯」を確認する排水心は壁から排水管の中央までの距離を表し、200mmが多い |
排水形式を正しく選べても、排水管の位置によってトイレを設置できない場合や工事をおこなう必要があります。
トイレ交換の際は排水形式だけでなく、排水管の位置まで事前に確認しておくとスムーズですが、自分でわからない場合は依頼先に確認してもらいましょう。
トイレ交換では内装をリフォームするかもポイント
トイレ交換では、内装までリフォームするか否かについても検討してみましょう。
壁紙の張り替えや手すりの設置・収納スペースの作成など、トイレをリフォームすると費用はかかりますが、一新されてより快適な空間になります。
予算に余裕がある場合は、ぜひトイレ交換だけでなくリフォームも視野に入れ、工事内容を考えてみてはいかがでしょうか。
トイレ交換・リフォームする場合の費用目安
トイレ交換やリフォームを検討する場合、多くの方は価格が気になるでしょう。
以下の表に、トイレ交換やリフォームする場合の費用目安をまとめました。
トイレ交換やリフォームの概要 | 費用目安 |
トイレをすべて交換 | トイレ本体:5万円前後~工事費用:2万円前後~古いトイレの処分費用:3,000円前後~ |
便座のみを交換 | 便座:5,000円前後~工事費用:1万円前後~ |
和式から洋式 | トイレの価格や工事費用など30万円前後~ |
内装のリフォーム | 床の張り替え:2万円前後~壁紙の張り替え:4万円前後~ |
トイレ交換は本体価格だけでなく、工事費用や古いトイレを処分するときにも費用が発生するので注意しましょう。
またトイレ交換をどこまでおこなうか、どのような機種を選ぶのか・現状のトイレの状況との兼ね合いなどによって費用は大幅に異なります。
交換の際に高機能なトイレを選べば本体だけで20万円以上したり、リフォームする広さによっても価格は変動したりするので、実際に発生する費用については業者と相談しながら見積もりを依頼しましょう。
【Q & A】トイレ交換でよくある質問
最後に、トイレ交換の際によくある質問を紹介するので参考にしてください。
トイレ交換は自分でDIYできる?
費用を抑えたい場合「自分でトイレ交換したい!」と、思う方もいるでしょう。
しかしトイレ交換の際は専門的な道具や知識が必要なため、DIYはおすすめできません。
事前に道具をそろえたり、うまくいかなければ業者への依頼が必要になったりするので結果的に費用や工期がかかります。
トイレの便座交換であれば素人でもできる可能性はありますが、温水洗浄便座のように電気を使う場合は、コンセントが設置されている場合に限られるので注意が必要です。
トイレ交換は、プロへの依頼が早く確実といえるでしょう。
トイレ交換の申し込みから完了までの流れや期間は?
トイレ交換は依頼先にもよりますが、以下のような流れでおこない、工事期間は1~2日程度が目安です。
- 依頼主と業者による事前相談
- 現地調査・工事内容の希望をヒアリング
- 見積り
- 契約
- トイレの解体と設置
- 電気工事
- 完了
トイレの現状やリフォーム内容によって交換する流れや工事期間は異なるので、業者と綿密にやりとりして納得したうえで契約しましょう。
トイレ交換はどこへ依頼したらいいの?
トイレ交換は、以下のような依頼先があります。
- 家電量販店
- 水道屋
- 工務店
- リフォーム業者
- ホームセンター
ただし、すべての業者で同じ施工をしてくれるとは限りません。
水回りの工事が得意だったりリフォームは請け負っていなかったり、業者によって対応できる範囲は異なり、価格も変動します。
あらかじめトイレ交換で希望する内容と、予算を踏まえて依頼先を選びましょう。
トイレ交換はグリーンホームへご相談を
本記事では、トイレ交換の基礎知識や費用目安を紹介しました。
トイレ交換は自分では難しいので、本記事でお伝えした基礎知識をもとに、業者と打ち合わせを実施して細かな部分まで決めていきましょう。
大分県大分市のグリーンホームでは、トイレ交換やリフォームのご相談を承っています。
「トイレの選び方がわからない!」「施工方法に迷っているのでアドバイスがほしい」など、トイレ交換に関するどのようなことでも、グリーンホームへお気軽にご相談ください。