洗濯機の排水口は見えづらく、掃除を怠りやすい箇所のため、気づいたときには汚れによって嫌な臭いがしていることもあるでしょう。しかし洗濯機の排水口を普段触ることがなく、掃除の仕方がわからないという方も多いはず。
本記事では洗濯機の排水口を掃除する方法をお伝えするとともに、汚れる原因や今後の予防策をお伝えしますので、ぜひご覧ください。
洗濯機の排水口汚れの原因
洗濯機の排水口汚れには、主に以下の原因が挙げられます。
- 洗剤カス
- 髪の毛・ゴミ
- 衣類に付着した泥・垢
- 衣類から出る糸くず・綿
洗濯によって水と洗剤の成分が反応し合うと、汚れの原因となる洗剤カスが生じて排水口へたまります。
洗濯機へ混入した髪の毛や糸くずや、日常生活を送るなかで衣類に付着した垢や泥なども、水と混ざりながら排水口へ流れて汚れが蓄積します。
しかし洗濯機から流れて蓄積した石けんカスや異物は、排水口汚れの原因になるだけではありません。
次の章では、洗濯機の排水口の汚れから起こる代表的なトラブルを紹介します。
洗濯機の排水口掃除をしないと起こりうるトラブル
洗濯機の排水口掃除を怠ると、以下のようなトラブルの発生につながります。
- 排水の逆流・エラー
- 水漏れする
- 悪臭がする
蓄積された汚れによって洗濯機が排水できず、つまりを引き起こし、逆流やエラーを招きます。
排水口が完全につまれば、水漏れを引き起こして床が浸水してしまうでしょう。
また排水口からの悪臭も、汚れの蓄積が原因です。
排水口がきれいな状態のとき、排水トラップ中に存在する水は、配管中の空気を外に漏れ出さない役目を担っています。
しかし汚れが蓄積して排水トラップの水が減ると、配管中の空気が逆流して嫌な臭いが周囲に漏れ出します。
排水口トラブルは月1回程度のお手入れで回避できるので、定期的な掃除が大切です。
洗濯機の排水口を掃除する6つのSTEP
ここからは洗濯機の排水口を掃除する方法を、以下6つのSTEPで解説します。
- 必要な掃除道具をそろえる
- 洗濯機の蛇口を締めてコンセントを抜く
- 排水ホースを外す
- 排水口のパーツを外して分解する
- 排水口を掃除する
- 掃除を終えたパーツを排水口に取り付ける
今回はパイプクリーナーもしくは、重曹とクエン酸を使用して掃除する方法を紹介しますので、順番に見ていきましょう。
1. 必要な掃除道具をそろえる
パイプクリーナーもしくは重曹とクエン酸を使用して、洗濯機の排水口掃除をする際に必要な道具を以下の表に記載しました。
重曹とクエン酸を使用する場合 | ゴム手袋・雑巾 バケツ・洗面器・歯ブラシ | |
パイプクリーナーを使用する場合 | パイプクリーナー (パイプユニッシュやドメストなど) | |
重曹とクエン酸を使用する場合 | 重曹 カップ1杯 クエン酸 小さじ2杯 お湯 1カップ |
共通して必要な道具には、手が汚れないためのゴム手袋や細かいところを掃除する歯ブラシ・コップなどがあります。周囲が濡れたときのために、雑巾やバケツも用意しましょう。
パイプクリーナーや重曹・クエン酸は、ドラッグストアで簡単に購入できます。
道具の準備ができたら、さっそく排水口の掃除を開始しましょう。
2. 洗濯機の蛇口を締めてコンセントを抜く
掃除を始める前にはコンセントを抜き、蛇口を閉めてください!
急な水の噴出や、感電・故障があり、非常に危険です。
必ず洗濯機の蛇口を閉め、コンセントを抜いてから掃除を開始してください。
3. 排水ホースを外す
残っている水の流出に注意しながら、排水ホースを外します。
外した排水ホースは、用意しておいたバケツや洗面器に移しましょう。
4. 排水口のパーツを外して分解する
手が汚れないようゴム手袋を付け、排水口のパーツを順番に外して分解していきます。
排水口を掃除後のパーツの取り付け作業では逆の順番になるので、覚えておきましょう。
5. 排水口を掃除する
ここからは排水口の掃除を、パイプクリーナーもしくは重曹とクエン酸を使用する場合に分けて解説していきます。
重曹とクエン酸は自然環境にも優しいため、エコな掃除によく使用されます。パイプクリーナーよりも穏やかな効果なので、ひどい汚れを取り除くためというよりは、定期的な掃除にご利用いただくのがオススメ。
逆にパイプクリーナーは強力な洗剤です。排水口の汚れがひどく、スッキリきれいにしたい!という場合は、パイプクリーナーによる掃除がおすすめです。ただし使い方を誤ると危険な場合もありますので、必ずパッケージに記載されている使用法をお守りください。
パイプクリーナーを使用する場合
洗濯機の排水口へパイプクリーナーを流し込み、商品へ表記されている規定時間(およそ15~30分)まで放置します。
規定時間を過ぎたのち、バケツや洗面器などで排水口へ薬剤を落とし込むように水を流し込みます。
一度に大量の水を流し込むと溢れ出てしまうので注意しましょう。
重曹とクエン酸を使用する場合
排水口へ重曹、クエン酸の順番に振りかけます。
続いて用意していたお湯をかけて発砲させたのち、10~30分前後放置します。
規定時間が経過したら、バケツや洗面器を使って重曹やクエン酸を洗い流しましょう。
6. 掃除を終えたパーツを排水口に取り付ける
排水口を洗浄している間に取り外したパーツの掃除をおこない、取り付けて終了です。
各パーツは洗面所や風呂場で水につけて汚れを浮かし、歯ブラシを使用しながらパーツを傷つけないように掃除しましょう。
汚れが落ちないときは、中性洗剤の使用がおすすめです。
各パーツがきれいになったら、外したときの逆の順番に取り付けて掃除は完了です。
洗濯機の排水口トラブルの予防策4選
悪臭や水漏れなどの洗濯機の排水口トラブルは、日常生活に大きな支障をきたします。
排水口トラブルを未然に防ぐためにも、以下4つの予防策を取り入れましょう。
- 洗濯機のフィルター掃除をする
- 洗濯に残り湯の使用は避ける
- 洗濯ホースは2~3年で交換する
- 1~2か月に1回洗濯槽を洗浄する
順番に解説していきます。
洗濯機のフィルター掃除をする
糸くずや髪の毛などをキャッチする洗濯機のフィルターの掃除は、排水口汚れに起因するトラブルの予防になります。
洗濯が終わったら毎回フィルターを掃除するよう心がけ、排水時の異物の流出を防ぎましょう。
またフィルターの汚れは、洗濯後の衣類の仕上がりにも影響します。
洗濯機のフィルター掃除はこまめにおこない、常に清潔に保つよう意識しましょう。
洗濯に残り湯の使用は避ける
残り湯の洗濯への使用は、垢や皮脂・体毛など、あらゆる汚れを含んでいるため、排水口だけでなく洗濯槽を汚す原因になります。
残り湯を水道代節約のために、利用している方もいるかもしれません。
しかし排水口トラブル予防の観点からは、残り湯を利用した洗濯はおすすめできない方法といえ、新しい水の使用が賢明です。
洗濯ホースは2~3年で交換する
洗濯ホースの交換は、排水口トラブルの予防に効果的な方法であり、2~3年ごとの定期的な交換がおすすめです。
洗濯ホースは汚れが目に見えない部分なので、交換した経験がない方も多いかもしれません。
一見きれいに見えても洗濯ホースの内部には洗剤カスがたまっていたり、水気が残ってカビが生えていたりして排水口を汚します。
定期的に洗濯ホースの交換をして清潔に保てると、排水口の汚れを防げます。
ホームセンターへ行くと簡単に購入できるので、自宅の洗濯機に適した洗濯ホースを購入しましょう。
1~2か月に1回洗濯槽を洗浄する
洗濯槽は日々の洗濯で洗剤を使用していても、内部に汚れが付着するのでカビや雑菌が繁殖して排水口へ流れ出るため、悪臭やつまりなどのトラブルの原因になります。
たとえ排水口トラブルが発生していなくても、予防のため1~2か月を目安に洗濯槽を洗浄しましょう。
洗濯槽を洗浄する際は専用の塩素系漂白剤や酵素系漂白剤などを、ドラッグストアやスーパーで販売しているので、使用している洗濯機のメーカーに適したクリーナーを使用しましょう。
洗濯機の排水口掃除が難しいときはプロへの依頼がおすすめ
排水口を掃除してもつまりや悪臭が解消しない場合や、自分では作業が難しい・忙しくて時間がないとお困りの場合は、プロへの依頼がおすすめです。
料金は発生しますが、トラブルに対する正確でスピード感のある対応はプロだからこそ可能であり、安心して任せられるでしょう。
洗濯機の排水口掃除の費用相場は8000円~30,000円前後と、作業内容や業者によって変動します。排水口のつまりがひどくなるほど、費用は高額になるため、しっかり相談に乗ってくれる業者に見積もりを依頼すると安心です。
水回りの困りごとはグリーンホームへお気軽にご相談を
本記事では洗濯機の排水口掃除の方法を、汚れの原因や今後の予防策とともにお伝えしました。
洗濯機の排水口は見落としがちな箇所ですが、トラブルを予防するためにも、ぜひ本記事を参考に定期的に掃除しましょう。また自分で作業が難しい方は、プロへの依頼がおすすめです。
大分県大分市のグリーンホームでは水回りのお困りごと全般から、おウチのあらゆるお困りごとを解決します。大分県大分市のおウチに関するお困りごとは、ぜひお気軽にご相談ください!