「エラー表示が出る」「変な音がする」など、洗濯機に不具合が生じて、寿命と判断すべきか困っている方もいるでしょう。
本記事では洗濯機の寿命の目安をお伝えするとともに、買い替えの判断基準や長く使用するためのコツについてお伝えしますので、ぜひご覧ください。
洗濯機の平均的な寿命の目安とは?
洗濯機の平均寿命はおよそ6~10年程度が目安とされており、以下3つの指標が判断材料です。
- メーカーの修理用部品の保有期間
- 消費動向調査による洗濯機の買い替え平均
- 標準使用期間
順番に見ていきましょう。
メーカーの修理用部品の保有期間は6~7年が目安
洗濯機の不具合時に使用する修理用部品の保有期間は決まっており、製造打ち切りを始期として6~7年が目安です。
以下の表に、洗濯機の代表的メーカーにおける修理用部品の保有期間をまとめました。
メーカー | 修理用部品の保有期間 |
---|---|
日立東芝シャープAQUAパナソニック(ドラム式洗濯乾燥機) | 6年間 |
パナソニック(縦型洗濯乾燥機・全自動洗濯機) | 7年間 |
保有期間を過ぎると洗濯機が故障しても部品がなく、修理依頼ができない可能性が高まるので、6~7年を寿命の目安と捉えるといいでしょう。
消費動向調査による洗濯機の買い替え平均は10年強
内閣府経済社会総合研究所による、2022年4月〜2023 年3月の消費動向調査では、以下の表のとおり、洗濯機の買い替え平均は10.1年でした。
第5表 主要耐久消費財の買替え状況(二人以上の世帯) | ||||||
品目 | 平均使用年数(年) | 買替え理由( % ) | 〈参考〉普及率(令和5年3月末現在) | |||
故障 | 上位品目への移行 | 住居の変更 | その他 | |||
ルームエアコン | 13.6 | 65.1 | 11.1 | 5.8 | 18.0 | 91.5 |
電気冷蔵庫 | 13.0 | 63.0 | 10.6 | 10.2 | 16.1 | ー |
カラーテレビ | 10.7 | 64.8 | 25.8 | 2.6 | 6.8 | 95.1 |
電気洗濯機 | 10.1 | 74.2 | 9.0 | 5.2 | 11.6 | ー |
光ディスクプレーヤー・レコーダー | 9.3 | 74.7 | 8.4 | 3.6 | 13.3 | 71.6 |
乗用車(新車) | 9.1 | 21.9 | 24.6 | 0.3 | 53.2 | 62.2 |
ビデオカメラ | 8.9 | 62.5 | 37.5 | ー | ー | 33.5 |
パソコン | 7.7 | 56.7 | 22.1 | ー | 21.2 | 78.7 |
デジタルカメラ | 7.4 | 37.9 | 55.2 | ー | 6.9 | 53.1 |
電気掃除機 | 7.1 | 63.3 | 24.4 | 2.2 | 10.2 | ー |
携帯電話 | 4.4 | 38.7 | 30.6 | ー | 30.7 | 96.0 |
(注)1.「住居の変更」とは住居の新築、購入、増築をいう。
2.「平均使用年数」は、「買替えをした世帯」のみを分母として算出。
洗濯機を買い替える理由は「故障」が最も多く、74.2%です。
10年以上使用していると修理よりも寿命と捉えて、洗濯機の買い替えを選択する方が多いといえるでしょう。
洗濯機に記された設計上の標準使用期間を確認
安全に使用できる期間として、洗濯機には「設計上の標準使用期間」が定められており、一般的に7年です。
設計上の標準使用期間を過ぎて使い続けると、経年劣化に伴い発火やけがにつながるトラブルの発生リスクが高まるため、洗濯機の寿命の目安にしましょう。
洗濯機の本体へ設計上の標準使用期間がわかるシールが貼付されているので、あらかじめ確認しておくと、寿命の目安を把握できるため安心です。
洗濯機の寿命が近い5つのサイン
寿命が近くなると洗濯機は多くの場合、以下5つのサインを出します。
- 電源が入らない
- 脱水や乾燥・給水の不具合がある
- コードや電源プラグが発熱する
- 異音が発生する
- 異臭が発生する
電源が入らない
プラグがコンセントにささっているにもかかわらず、電源が入らない場合は寿命と捉えて買い替えを検討する必要があります。
念のためブレーカーが落ちていたり、洗濯機の蓋が閉じていたりしていないかチェックしましょう。
コンセントをさし直しても電源が入らければ寿命の可能性が高く、メーカーのサポートセンターへ問い合わせたうえで、洗濯機の買い替えを検討しましょう。
脱水や乾燥・給水の不具合がある
脱水や乾燥・給水がうまくいかないときは、洗濯機の寿命を疑う前に不具合箇所をチェックしましょう。
脱水が失敗するときは、排水部分と洗濯槽を確認します。
排水ホースが適切に取り付けられているか、排水口に汚れがたまっていないかを確認して、必要であればセットのし直しや掃除をします。
洗濯槽に衣類が偏っていると、脱水時のエラー発生の原因になるので均一にしましょう。
乾燥がうまくいかないときはフィルターの汚れや、規定された容量を超えて衣類を詰め込んでいないかチェックしてください。
給水時のエラーは蛇口が開いていなかったり、給水ホースがつまっていたりするかもしれません。
汚れや異常がないにもかかわらず脱水や乾燥・給水ができない場合は、寿命の可能性が高いでしょう。
コードや電源プラグが発熱する
接触不良や断線・負荷などが、コードや電源プラグ発熱の原因に挙げられます。
コードや電源プラグが熱をもったまま洗濯機を使用すると出火の危険があるため、使用を控えて業者へ修理を依頼するか、購入から年月がたっているようであれば寿命として買い替えましょう。
異音が発生する
洗濯機の異音には、以下の原因が考えられます。
- 洗濯槽内への異物の混入
- 衣類の偏り
- モーターの劣化
- モーターベルトの異常
洗濯槽への異物混入や衣類の偏りは、洗濯機を途中停止して対処してください。
モーターの劣化やベルトの異常は自分で対処するには困難なため、修理依頼が必要です。
ただし修理用部品の保有期間が過ぎていたり、購入から年数が経過していたりすると洗濯機の修理は難しく、寿命として買い替えが賢明です。
異臭が発生する
洗濯機から焦げた臭いがする場合は異物が挟まっていたり、部品の劣化によって摩擦が生じていたりします。
寿命によりショートして故障しかけている可能性もあり、使い続けると危険なため業者への依頼やメーカーへ問い合わせて対処しましょう。
洗濯機からカビ臭がする場合はカビの発生が考えられるので、専用のクリーナーを使用して洗濯槽の掃除をしてください。
洗濯機を修理せず寿命として買い替える判断基準
洗濯機を修理もしくは寿命として買い替えるべきか、判断が難しいと感じる方もいるかもしれません。
洗濯機の寿命の近さを知らせるサインが頻出するようであれば、まずは無償保証の期限内であるか確認して、期限内であれば修理依頼が最適です。
一方無償保証の期限が終了している場合は、修理費用が高額になると想定できます。
修理費用の見積もりを依頼したうえで買い替えるか判断が必要ですが、購入後6年以上経過しているようであれば、修理用部品の保有期間や標準使用期間を踏まえて寿命と判断することが賢明です。
洗濯機を修理するか寿命として買い替えるか判断するには、無償保証の期限内であるか否かがひとつの指標といえるでしょう。
洗濯機の寿命を延ばす使い方とは?
寿命の目安が洗濯機にはありますが、できるだけ延ばすには、以下の3つに注意して使用しましょう。
- 定期的にメンテナンスをする
- 洗濯物は詰め込みに注意して適量を意識する
- 洗剤は多すぎず規定量を入れる
順番に見ていきましょう。
定期的にメンテナンスをする
汚れは、洗濯機の寿命を縮める原因のひとつです。
定期的なメンテナンスの実施は重要といえ、とくに以下の箇所は積極的に掃除しましょう。
- 洗濯槽
- 排水フィルター
- 洗剤の投入口
- 糸くずネット
こまめに洗濯機を掃除すると、汚れに起因する故障の予防が可能です。
洗濯物は詰め込みに注意して適量を意識する
1度で洗濯をすませたいと思い、つい洗濯機いっぱいに衣類を詰め込む方もいるかもしれません。
大量の衣類を入れると負荷がかかり故障の原因となるので、洗濯機の寿命を延ばすためには7割程度の量を目安に、複数回に分けて洗濯しましょう。
洗濯機の対応容量は機種によって異なるため、取扱説明書を確認すると安心です。
洗剤は多すぎず規定量を入れる
洗剤を入れすぎると溶け残りの原因となり、少なければ落としきれない汚れが残るので、雑菌の繁殖やカビが発生します。
水量に対して必要な規定量を守って洗剤を入れるよう心がけると、故障につながりにくくなり洗濯機の寿命を縮めずにすむでしょう。
寿命を迎えた洗濯機を処分する方法
寿命を迎えた洗濯機は、粗大ゴミには出せません。
リサイクル法にもとづいて洗濯機を適切に処分する方法をご紹介します。
新しい洗濯機の購入元に引き取り依頼をする
買い替えの際、店によっては寿命を迎えた洗濯機の下取りを実施している場合があります。
下取りを実施していない場合でも、リサイクル料金と運搬料の支払いによって店で引き取りを依頼できる可能性があり、処分する手間が省けます。
買い替えの際は、古い洗濯機の下取りもしくは引き取りが可能であるか確認してみましょう。
運搬料は店によって異なりますが、お使いの洗濯機のリサイクル料金は、一般財団法人 家電製品協会の再商品化等料金一覧(家電リサイクル料金)から確認できます。
廃棄する洗濯機を購入した店に依頼する
家電リサイクル法によって洗濯機の販売元は処分を依頼された場合、回収の義務があります。
引き取りの際はリサイクル料金と運搬料が発生するため、事前に販売元への問い合わせが必要です。
買い替えずに寿命を迎えた洗濯機を処分するだけの場合は、購入元へ相談してみましょう。
処分方法を市区町村に問い合わせる
買い替え予定がなく、寿命を迎えた洗濯機を廃棄したいけれど購入元が不明な場合や遠方の場合は、処分方法を現在住んでいる市町村の自治体へ問い合わせましょう。
自治体指定の回収業者が自宅へ洗濯機を引き取りに来てもらえたり、指定引取場所を案内してもらえたりするので、持ち込んで処分できます。
どちらの方法もリサイクル料金はかかりますが、指定引取場所へ洗濯機を持ち込む場合の運搬料は不要です。
指定引取場所へ持ち込む場合は事前に郵便局で家電リサイクル券を購入して、営業日を確認のうえ、処分する洗濯機を持ち込みましょう。
上記の処分方法だけではなく、もちろんグリーンホームでも洗濯機の廃棄処分を承っています。寿命を迎えた洗濯機の処分にお困りの際には、ぜひグリーンホームにお気軽にご相談ください!
寿命を迎えた冷蔵庫にお困りの時は株式会社グリーンホームへご相談を
本記事では、洗濯機の寿命の目安や、買い替えの判断基準・長く使用するコツについてお伝えしました。
洗濯機の寿命はおよそ6~10年が目安といえ、不具合が生じたとき寿命として買い替えるかは、無償保証の対象であるかがひとつの判断材料です。
できるだけ寿命を延ばして長く洗濯機を使うには、定期メンテナンスが欠かせません。
定期メンテナンスはもちろん洗濯機の廃棄処分も、グリーンホームにお任せください!
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