新しい洗濯機を購入するとき、自分で設置したらコストを抑えられそうだけど、できるのかな?
引っ越し先で今使っている洗濯機を設置する場合は、プロへの依頼と自分でやるのとどっちがいいのだろう?
本記事では、このようなお悩みを抱えている方に向けて、洗濯機の設置方法を解説します。
洗濯機の設置前に確認すべきポイントや、発生しやすいトラブルも紹介していますので、ぜひご覧ください。
洗濯機の設置作業をプロへ依頼したほうが適切なケースとは?
自分で洗濯機の設置を検討する際、以下10項目に当てはまる場合は、プロへの依頼がおすすめです。
- 排水口の位置がホースの逆側にある
- 排水ホースと排水口の接続が不可能である
- 排水エルボがない
- 洗濯機の位置を現状より高くしたい
- 設置予定の場所に対して洗濯機の大きさに余裕がない
- 洗濯機のプラグがコンセントに届かない
- 自分で洗濯機を設置したが水漏れが発生している
- 特殊な場所に洗濯機を設置したい
- 2人以上の人員で作業できない
- 家電の設置が苦手である
洗濯機の設置作業は、部品の取り付けや高さ調節など、細かな作業が伴います。
適切に設置できなければ水漏れの発生要因になるだけでなく、けがのリスクも高まるので上記のケースに該当する場合は、無理せずプロへ依頼しましょう。
洗濯機の設置前に確認すべき6つのポイント
洗濯機を設置する前に確認すべきポイントは、以下6つです。
- 蛇口の形状は洗濯機に適しているか
- 洗濯機の設置場所にゆとりがあるか
- 洗濯機の設置場所は安定であるか
- 排水エルボが建物に取り付けられているか
- 防水パンの種類は洗濯機と大きさが合うか
- 洗濯機を問題なく搬入できるか
順番に見ていきましょう。
蛇口の形状は洗濯機に適しているか
蛇口の形状が付属の給水ホースと合わなければ、洗濯機を設置できません。
洗濯機の蛇口は、主に以下の3種類があります。
万能ホーム水栓 | 洗濯機用ワンタッチ水栓 | 洗濯機用ストッパー付水栓 |
水栓の種類によって、給水ホースを取り付けるためにジョイントの使用や、蛇口交換が必要です。
一般的に新しい洗濯機を購入すると、さまざまな蛇口に対応できるよう部品が付属していますが、中古の場合は別売りのケースがあるので事前に確認しておきましょう。
洗濯機の設置場所にゆとりがあるか
設置する洗濯機のメーカーや種類によって基準は変わりますが、スペースの確保には以下4つが重要です。
- 洗濯機の幅と壁の間が十分にある
- 蛇口の位置が本体より高い
- 排水ホースを設置するスペースがある
- 洗濯機の前に物がない
「洗濯機をせっかく設置したのに扉が開かない!」といったリスクを避けるためにも、事前にスペースが十分であるか確認してください。
洗濯機の設置場所は安定であるか
洗濯機の設置場所が安定でなければ、転倒のリスクや振動による騒音の原因になるので、以下に当てはまらないかチェックしましょう。
- 凹凸や傾きがない
- 床の強度がある
- 滑りやすい場所ではない
上記に該当する場合、床の補強や防音マットの設置など対策が必要です。
洗濯機を設置後にトラブルへ発展しないためにも、事前に安定性のチェックをしておきましょう。
排水エルボが建物に取り付けられているか
洗濯機の排水ホースをつなぐ部品である、排水エルボの有無を確認してください。
通常排水エルボは建物に付属していますが、賃貸の場合ないケースがまれにあります。
排水エルボが設置されてなければ、管理会社へ連絡して手配しましょう。
防水パンの種類は洗濯機と大きさが合うか
洗濯機が水漏れしたときの受け皿となる防水パンは、主に以下の3種類があり、タイプによって設置の可否・掃除のしやすさが異なります。
フラットタイプ | かさ上げ枠ありタイプ | かさ上げ枠なしタイプ |
また、防水パンのサイズは一般的に、以下の3つです。
- 640×640mm
- 740×640mm
- 800×640mm
防水パンの種類やサイズが洗濯機の型番に合うか事前に確認して、設置が可能か判断しましょう。
洗濯機を問題なく搬入できるか
洗濯機の搬入が困難な場合、設置できません。
以下の箇所の幅について、洗濯機を搬入可能か確認してください。
玄関・設置場所の入り口
エレベーター
マンションの通路や部屋の廊下
洗濯機だけでなく搬入者も含めて通れなければ搬入できず、とくにドラム式洗濯機は厚みがあるので注意が必要です。
目安として搬入経路の幅が洗濯機本体+10cm程度あると、問題なく搬入できるでしょう。
洗濯機を設置方法5STEP
ここからは、洗濯機の設置方法を、以下5つのSTEPで解説します。
- 本体を設置スペースまで移動する
- 感電・漏電防止のためのアース線を取り付ける
- 排水ホースと排水口の取り付け作業をおこなう
- 洗濯機と蛇口をつなぐ
- 洗濯機が問題なく動くか試運転をする
順番に見ていきましょう。
【STEP1】本体を設置スペースまで移動する
まずは本体を設置スペースの近くへ移動します。
このとき安全性を確保するために、2人以上で作業しましょう。
【STEP2】感電・漏電防止のためのアース線を取り付ける
続いて以下の手順でアース線を取り付けて、感電や漏電を防ぎます。
- マイナスドライバーでアース線のカバーを開ける
- 取り付け部分のねじを緩める
- アース線の銅線を差し込み口に差す
- ねじを締めてカバーを元に戻す
アース線を取り付けた後は軽く引っ張り、外れないか確認してください。
また最後にねじを締めすぎると、銅線が切れる場合があるので注意しましょう。
【STEP3】排水ホースと排水口の取り付け作業をおこなう
排水ホースの取り付け作業は失敗すると水漏れにつながるので、以下の手順で慎重に設置します。
- 排水エルボを排水口から取り外して排水ホースとつなぐ
- 排水エルボを排水口へ取り付ける
スムーズに排水できるよう、排水ホースの設置後はつぶれや折れが発生していないか、確認してください。
また、排水ホースのつなぎ目は水漏れが発生しやすいため、ビニールテープを巻いた上から結束バンドで補強すると安心です。
【STEP4】洗濯機と蛇口をつなぐ
最後は給水できるようにするため、以下の手順で洗濯機と蛇口をつなぎます。
- 蛇口に給水ホースをつなぐ
- 洗濯機本体と給水ホースをつなぐ
給水ホースは短い場合、外れて水漏れにつながるので長さに余裕をもたせましょう。
また蛇口に止水機能がない場合は、水漏れに備えて止水機能付きニップルの購入がおすすめです。
ホームセンターで給水ホースや止水機能付きのニップルを販売しているので、必要であれば購入しましょう。
【STEP5】洗濯機が問題なく動くか試運転をする
ここまで解説した取り付け作業を終えたら、試運転をします。
不具合が生じた場合に備え、水量は少なめに設定したうえで運転をスタートさせ、給水・排水部分から水漏れがないか確認しましょう。
洗濯機を設置する際に発生しやすいトラブル4選
洗濯機を設置する際に起こりやすいトラブルは、以下4つが挙げられます。
・アース線を接続できない
・排水できない
・水漏れする
・異音がする
順番に見ていきましょう。
アース線を接続できない
アース線の長さが足りなかったり、差し込み口がなかったりして接続できないケースがあります。
長さが足りない場合はアース線を購入して対処可能ですが、差し込み口がない場合は業者への依頼が必要です。
電気工事士の資格をもつ専門業者へ、アース線の差し込み口の取り付けを依頼しましょう。
排水できない
正しく設置しても、排水口のつまりや排水ホースのつまりによって排水できない場合があります。
つまりの発生がなく、排水ホースの折れや立ち上がりの有無も確認したうえで原因がわからない場合は、業者への依頼が望ましいでしょう。
水漏れする
洗濯機を設置したあとに水漏れが発生するケースがあります。
まずはすぐに蛇口を閉め、それでも止まらなければ元栓も閉じましょう。
水漏れが生じた場合、発生原因は以下の表のように予測します。
水漏れへの対処 | 予測される水漏れの発生原因 |
蛇口を閉じたときに止まる | 給水ホース |
元栓を閉めると止まる | 蛇口 |
蛇口や元栓を閉めても止まらない | 洗濯機本体排水ホース |
洗濯機の水漏れは原因により自分で対処できず、業者への依頼が必要なケースがあります。
以下の記事で洗濯機の水漏れについては詳しく紹介していますので、参考にしてください。
異音がする
防水パンに洗濯機が適切に乗っていない場合は、異音がします。
洗濯機の足を防水パンへ均等に載せる必要がありますが、サイズが合わない場合は買い替えが必要です。
必ず洗濯機の底面のサイズを確認したうえで、サイズの合う防水パンを選びましょう。
洗濯機の設置が自分では不安ならプロへ相談
「水漏れが発生するかも」と、自分で洗濯機を設置するには不安な方は、無理せずプロへの依頼がおすすめです。
プロへ依頼すると費用は発生しますが、洗濯機の水漏れや騒音が発生するリスクは低くなります。
一般的な洗濯機の設置費用は5,000~7,000円程度が目安なので、設置作業が不安な方は検討してみてください。
洗濯機の設置にお困りの方はグリーンホームへご相談を
本記事では洗濯機の設置方法とともに、事前に確認すべきポイントや発生しやすいトラブルについてお伝えしました。
洗濯機の設置は自分でもおこなえますが、難しいと感じた方はプロへ相談すると安心でしょう。
グリーンホームでは大分県大分市にお住まいの方へ、おウチのお困りごとサポートを実施しています。
洗濯機の設置を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。